学校日誌

歓迎の思いをビデオにのせて(1年生を迎える会)

2022年4月26日 10時05分

4月26日(火)3校時に、「1年生を迎える会」を行いました。感染症予防の観点から、全校児童が一斉に体育館に集まることは望ましくないと判断し、今年度もビデオ放送型で実施しました。


 事前に、各学年で分担して、砂場、遊具、運動場や図書館、保健室、体育館などの正しい使い方を紹介したり、一日の生活やレインボー挨拶など本校の自慢を紹介したりしました。どの学年のビデオからも、1年生を歓迎する思いが伝わってきました。1年生の子どもたちも真剣な表情でビデオを見ていました。


 校長からは、「わたしはひろがる」という詩を紹介するとともに、「学ぶということは、このように見えなかったことが見えるようになる、自分の世界が広がっていく、どんどん変わっていくということなのです。これから、この学校でいろいろなことを経験し、いろいろなことを学んで、どんどん変わっていってくださいね。私は皆さんのことを応援しています。」と話をしました。以下に、紹介した詩の一部を紹介します。

わたしはひろがる  岸 武雄

わたしは小さいとき
おやつのお菓子が弟より大きくないとおこった
じだんだふんで泣いたこともある
わたしが世界のすべてであった
わたしが世界のすべてであった

やがてわたしは、弟もわたしと同じように
大きいお菓子をほしがっていることがわかってきた
わたしはけんかしながらも
同じように分けることをおぼえた

ときには、弟があまりうまそうに食べるので、
自分のぶんも分けてやった
弟といっしょにお菓子を食べると
お菓子の分量はへったが、なんとなく楽しい
こうして、わたしの中へ弟がはいってきた
こうして、わたしの中へ弟がはいってきた


わたしは勉強するとき
テストのことがいつも気になった
どんなに仲のよい遊び友だちも
テストになると、かたきのように思えた
あの子、まちがえてくれないかなあ、と
ひそかに心の中で思ったこともある
テストが、わたしの勉強のすべてであった
テストが、わたしの勉強のすべてであった

やがてわたしは、小さいグループで
教え合ったり助け合ったりして勉強することをおぼえた
こうした勉強をつづけていると
わかっているつもりの問題も、友だちから質問されると
何と答えてよいのかわからぬことが、たくさん出てきた
今までできないと思っていた友だちが、
だんだんえらく思えてきた
こうして、わたしの中へ、友だちが入ってきた
遊び友だちばかりでなく、勉強の友だちが入ってきた

ああ、 わたしは たったひとりなのに
むねの中の わたしは
ひろがる ひろがる・・・・・・。