なぜ「柿山伏」は受け継がれてきたのか(6年 国語)
2022年6月10日 13時15分 これまで教科書を音読したり、CDを視聴したりする中で、狂言の難しさや奥深さを感じたところでしたが、昨日の「狂言教室」で実際に目の前で狂言を鑑賞する機会を得て、イメージが広がったところです(詳細はこちらをクリックしてください)。
この日(6月10日)の国語は、昨日の「狂言教室」を振り返りながら、「なぜ柿山伏は受け継がれてきたのだろう」というテーマで狂言の面白さを追究する授業になりました。
まずは、個々で受け継がれてきた理由を想像してみました。担任が指示すると、さっと自己内対話を始め、ワークシートに自分の考えを書いています。教室がしんと静かになります。「言い回しや体の使い方など研究されてきたのではないか」「やりたいと思う人が多かったのではないか」「日本にしかないものだから続けようと思ったのでは・・」などの意見が出されました。
次に教科書の解説文を読みます。その一節に「人間とは何か・・生き方を考えるヒントに・・」という言葉があったことをとらえ、担任は「柿山伏は私たちに何を教えようとしているのか」と問います。小グループで話し合う中で、さりげない工夫が見られます。グループ内の一人はタブレットを起動し、みんなの考えをどんどんまとめていきます。全体発表の際はそれを教室前のモニターで写し、発表内容の理解を助けます。さらに、担任は子どもたち一人ひとりのつぶやきを聴きとりながらメモしていきます。「一人もひとりぼっちにしない」ことを体現しようとする一瞬でした。
学習指導要領の目標の一つに「古典について解説した文章を読んだり作品の内容の大体を知ったりすることを通して、昔の人のものの見方や感じ方を知ること」とあります。十分にこの目標を達成できた授業になったようです。