粘土で作ったヘビの長さを比べよう(2年 算数)
2022年6月16日 15時17分 授業が始まるや、担任は子どもたち全員にビー玉ほどの大きさの紙粘土を分けます。「この紙粘土を細長くして、ヘビさんを作ってみよう」と投げかけます。途中で切れてしまわないように子どもたちは慎重かつ楽しみながらヘビを作ります。
1分後、「ペアで比べてみよう」というと、お互いにヘビを持ち寄り、おしりを合わせてみます。しかし、近くに持っていく間にヘビが切れてしまう子が「動かすと切れちゃうよ」と言います。「じゃあ、動かさないで長さを比べるにはどうしたらいいんだろうね」・・これが本授業のテーマになります。
担任からのお題は、クラス全員の中で一番長いヘビがどれかを探し出すことです。子どもたちは悩みながらも1年生の時の学習を思い出します。「消しゴムか鉛筆の何個分かで比べたらどうだろうか」という話がまとまってきます。
クラス全員を比べるにあたり、グループ内で一番長いヘビを決定することにします。この中で、自然とグループ内で基にする消しゴムを決めておかないといけないことに気づきました。
その後、グループごとに発表して、消しゴムの個数が多い子をチャンピオンにしようとしたとき、一人の子が「だって、あのグループの消しゴムって小さいんだよ。個数が多くなるのは当たり前だよ。」と言い出しました。そうなのです。クラス全員で基にする消しゴムをそろえておく必要があったのです。
子どもたちのつぶやきを担任が聞き逃さず、その一つ一つをつなぎ合わせるような授業でした。1時間の中で、いろいろな失敗を繰り返しながら、発見することも多かったようです。