ゲームを通して「ふわふわ言葉」の使い方を学ぶ(なかよし 自立学習)

2022年9月30日 18時37分
なかよし

 「友達と協力する」「楽しんで活動に参加する」というのは、言うのは簡単ですが、実はなかなか難しいものです。言葉の使い方ひとつで、一瞬のうちにトラブルに発展することはよくあることです。
 授業の最初に、子どもたちに「ちくちく言葉」と「ふわふわ言葉」について想起させます。「ちくちく言葉」は、言われたらいやな言葉だけど、子どもたち自身も使ったことはあるとのことです。一方で、「ふわふわ言葉」は相手が嬉しくなるような言葉で、こちらの言葉を使った方が良いことも分かっています。

 そこで、担任から「今日は2つのグループに分かれてOLビンゴをします。ふわふわ言葉に気をつけて協力してやってみてください。」と本時にやることが発表されます。担任は本時が始まるまでに様々な問題が書かれたカードを教室のあちらこちらに隠しておきました。


 さあ、OLビンゴの始まりです。子どもたちは一斉に教室の中を探し回ります。カードを見つけたら担任のところに行きます。カードには、引き算や掛け算など算数の問題、「た」のつく言葉を言うなど国語の問題に加えて、「逆上がりができるようになった友達に何て声を掛ける?」「間違った答えを発表した友達に何て声を掛ける?」などのソーシャルスキルに関する問題もありました。

 子どもたちはもう一方のチームよりたくさんのカードを見つけよう、たくさん正解しようと懸命になります。そうすると、「早く!」「僕が答えを書く!」と強い口調になったり、ペンの取り合いになったりします。担任はそうした場面をとらえて、今日のめあてである「ふわふわ言葉」を使うということを思い出させます。

 ゲームの後、タブレットを出して、自身の言動を振り返ります。「ナイスって言った」「いいね、がんばれって言った」などの発表があります。担任は「それはいつの場面かな?」「どんなふうに言ったのかな?」と聞き、文章にして発表できるように助言していました。