分かりやすい文にするには…(3年 国語)
2022年10月5日 12時37分 2年生までに、主語と述語の関係について学習を進めてきていますので、3年生では修飾語がどこに係るのかという修飾と被修飾との関係に気をつけて文の構成を理解することが一つの目的になります。
この日(10月5日)、3年生のある学級の国語の授業では、学級担任は黒板にクリスマスツリーのような絵を描き、その中に「主語」「述語」と書き加えます。つまり、主語と述語で構成する「文」を一本の木に見立てて、本時は、その木にいろんな飾りをつけていこうというねらいです。
まず「花が咲きました」と文を書いた後、1枚の絵を黒板に貼ります。「絵を見て言葉を付け加えてみましょう」と投げかけます。子どもたちは「赤い」「赤色の」などの言葉を発表します。担任は、「そうだね」と言いながら木に一つ飾りを加えます。この後、もう一つ質問します。「「赤い」はどこに係っているのでしょうか」と。こうすることで、「赤い」は「花」を修飾していることを子どもたちに気づかせます。
次にもう1枚、絵を貼ります。「赤い花が咲きました」にさらに言葉を付け加えます。最初に2・3人に発表させ、そのうえで隣り同士で教え合います。そうすることで、全員に確実に理解させようとする担任の意図が表れます。「たくさん」などの言葉が出されたところで「これはどの言葉に係っていますか」と質問します。何となくわかる子どもに対しても、「なぜその言葉に係るの?」とちゃんと自分の言葉で理由を説明させようとします。
最後に、「ではチャレンジです!」と言いながら、「もっと文を飾ってみてください」と投げかけます。一人でできる子にはどんどんチャレンジさせます。鉛筆が進まない子のためにどんな種類の言葉が入りそうか、どこに入りそうかなどを順に想起させます。
まとめについても、本時のめあてに戻って「分かりやすい文にするには」までを担任が書いた後、残りの部分は子どもたちに任せます。何となく分かっていることも、丁寧に言葉で説明させようとする、まさに「ことば」を大事にした授業展開でした。