なぜバランスの良い食事が必要なのか(5年)

2022年9月16日 15時28分

 この日(9月16日)の4校時には、栄養教諭が5年生のある学級に対して食育指導を行いました。まず、3つの食品群に分けるところから説明します。「赤の食品はタンパク質を多く含む食品」「緑の食品は、ビタミン、ミネラル、食物繊維の多い食品」「黄の食品は、糖質を多く含む食品」という具合です。

 次に「朝食接種と学力の関係」と書かれた表を提示します。朝食接種群の方が国語も算数も点数が高いことが分かります。これは黄色の食品群と関係が深く、炭水化物は「頭のスイッチ」を入れる役割があるということです。

 2つ目は「朝食接種と体力合計点の関係」と書かれた表を提示します。これも朝食接種群の方が合計点も高いことが分かります。これは、赤色の食品群と関係が深く、タンパク質は「体のスイッチ」を入れる役割があるということです。


 3つ目は「朝食接種と排便の関係」と書かれた表を提示します。これも朝食接種群の方が毎日排便する割合も高いことが分かります。これは、緑色の食品群と関係が深く、食物繊維や汁物・副菜は「お腹のスイッチ」を入れる役割があるということです。

 ここで栄養教諭は子どもたちに「では、今日はテストの点数を上げたいからと言って、ご飯だけ食べればいいのでしょうか」と問いかけます。子どもたちに考えさせた後、もう一つ新しい表を提示します。そこには「朝ご飯に何を食べましたか?」という題名のもので、「主食のみ」群、「主食+乳製品」群、「主食+野菜+主菜+乳製品」群の3群での学力比較です。

 明らかに「主食+野菜+主菜+乳製品」群の点数が高くなっていることが分かります。このことをもとに栄養教諭は、「栄養素は体の中でお互いに助け合って力を発揮するものなんだよ。だから、バランスよく食事をとる必要があるんだよ。」と説明しました。子どもたちは、とても腑に落ちたようで、授業が終わるころには何だか晴れやかな表情になっていました。