一番混んでいるのは何市かな?(5年 算数)

2022年6月17日 15時21分
5年生

 
 授業の冒頭、担任から「磐田市、袋井市、浜松市のうち、一番混んでいるのはどこかな?」と投げかけられました。「人口が多いのは浜松市だよ」「でも浜松市北部は山があるから人は少ないと思うよ」など予想する声があがります。「どうすれば混み具合を比べることができるか」というのがこの日(6月17日)の授業のテーマです。

 「何が分かればいいの?」と担任が問うと、「面積と人口の両方を知りたい」との答え。とてもテンポよく授業が進みます。担任は3市の面積と人口をモニターに映すと、子どもたちはノートに書き写します。ちゃんと担任は電卓も準備しており、子どもたちはめいめいに持ち帰り、計算し始めます。「人口÷面積」をするとよいことも何となく分かっているようです。


 3市の数値を計算すると磐田市が最も大きな数字になりました。ここからがこの授業のキモです。「これはいったいどういう数字なの?」「なぜ磐田市が一番混んでいるって言えるの?」「なぜ面積が違うのに比べることができたの?」と担任は聴いていきます。自分たちはいったい何を計算していたのか、もう一度思考を働かせます。前回の学習を振り返るようにも促します。
 そうすると、自分たちは「1㎢あたりの人数を求めたんだ」ということに気づきます。さらに「面積を1㎢という同じ広さにそろえたんだ」ということにも気づきます。時間をかけるべきところにしっかり時間をかけ、子どもたちはじっくりと思考を深めることができたため、まとめや振り返りは子どもたち自身でどんどん言葉にしていました。