昨年度末の学校運営協議会にて次年度の学校経営方針等を承認していただいたところでしたので、今回の会では、実際にどのように学校運営がなされているのかをチェックしていただきました。
11名の協議会委員(当日2名欠席)に任命書をお渡しした後、学校側からの重点的な取組についてお話をさせていただきました。校長からは、はまぼう学府内小・中学校で教育目標をそろえたことにふれながら「今年度の重点は、自分の頭で考えることと多くのかかわりから相手の思いを想像すること」との話をさせていただきました。
その後、委員の皆様には自由に授業参観をしていただきました。「どの学級も落ち着いている」「楽しく考えさせる工夫をしていた」「みんなが参加できる工夫があり、授業後に面白かったという声も聴かれた」「先生が子どもの想いに添った声掛けをしていた」など嬉しい感想をいただきました。
学校運営全般について、「私は常々、子どもたちには多様性を身につけてほしいと思っているので、「互いを認め」という目標はとても良いと感じた」「修学旅行や観音山宿泊体験といった行事はぜひ実施の方向で検討してほしい」「協議会委員として今後も学校運営をフォローしていきたい」という意見がある一方で、「学校までの距離がかなり遠くて心配」「コロナ禍で園外での集団保育の機会も減ったので、小学校以降にどのような影響が出てくるのか」など今後のことを懸念する声もいただきました。
明治6年の開学から100年目を記念して、昭和49年度には記念碑と同時に「百年の森」が作られました。その森の南側に年代物の白い石膏物が4体建てられています。
【記念碑建立当時の写真】
【現在の百年の森全景】
どれもかなり古くなっており、中には下部が朽ちているものもあり、このまま残しておくのは、子どもの安全上好ましくないと判断し、このたび撤去することとしました。
石膏物の中からは、発泡スチロールなどとともに新聞紙も出てきました。新聞紙には習字を練習した墨のあとがあり、「昭和50年・・」の日付を見ることもできます。この新聞紙からは、「百年の森」が作られたのと同時期に、当時の子どもや保護者が建てたのではないかと推測されます。
撤去する様子を見ていた子どもたちからは「寂しいなあ」「新しいのを何か建ててよ」などの声も聴かれました。この石膏物を建てた当時の子どもたちも60歳の手前ぐらいになっているのでしょうか。長年、子どもたちを見守り続けた学校のシンボル的なものがなくなってしまうのはやはり寂しいものです
5月6日(金)の福田っ子タイムは、本校学びづくり部長から学習における心構えについてのお話がありました。
冒頭、「「かんがえるくん」と「ととのえるくん」を大きくしよう!」との投げかけから始まりました。
「かんがえるくん」について、友だちや先生の話を聴くときや、自分の考えを伝える際に大事なことについての話がありました。
「ととのえるくん」について、①用具を整える(学習に集中するために必要のないものは持ってこない等) ②まわりを整える(机上の整とんなど) ③心を整える ことの重要性についての話がありました。
最後に、「授業を通じて、もっと知りたい、調べてみたいと思ったことは、チャレンジ学習として家庭で取り組んでみよう」と家庭学習との連携についてもふれました。なお、今回学びづくり部長から話されたことは、本校「
福田っ子 学習10か条.pdf」として各教室に掲示されています。
南海トラフ沿いの大規模な地震発生の可能性が平常時に比べて高まったと評価された場合、子どもたちが学校にいるときは直ちに保護者に引き渡すことになっています。
5月2日(月)はそのための保護者への引き渡し方法や避難の仕方を確認するための引き渡し訓練が実施されました。訓練実施前には、各学級において「注意情報とは何か」「避難や引き渡しはどのように行うのか」といったことを子どもたちと確認しました。さらに、注意情報が登校途中や下校途中に発表された場合は自分たちで①学校へ来る②自宅へ戻る③避難場所に逃げる の選択を行い、行動する必要があるため、いざというときに備えて考えておくように学級担任から投げかけていました。
午前10時50分には全校放送にて、①学級前廊下に並んで待ってほしい ②学級担任と引き渡しの確認をしてから引き取る。さらに兄弟がいる場合は上学年から引き取る。 ③下校時、徒歩で通学路の危険個所の確認をしてほしい。 の3点を保護者に呼びかけました。
保護者の方々の協力の下、整然と引き渡しが行われました。気象庁のホームページには、「南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されている」との記載があります。大人がそばにいるときに巨大地震が発生するとは限りません。ぜひ、こういう機会に、ご家庭で避難行動のあり方について話し合っておくといいですね。
4月26日(火)3校時に、「1年生を迎える会」を行いました。感染症予防の観点から、全校児童が一斉に体育館に集まることは望ましくないと判断し、今年度もビデオ放送型で実施しました。
校長からは、「わたしはひろがる」という詩を紹介するとともに、「学ぶということは、このように見えなかったことが見えるようになる、自分の世界が広がっていく、どんどん変わっていくということなのです。これから、この学校でいろいろなことを経験し、いろいろなことを学んで、どんどん変わっていってくださいね。私は皆さんのことを応援しています。」と話をしました。以下に、紹介した詩の一部を紹介します。
わたしはひろがる 岸 武雄
わたしは小さいとき
おやつのお菓子が弟より大きくないとおこった
じだんだふんで泣いたこともある
わたしが世界のすべてであった
わたしが世界のすべてであった
やがてわたしは、弟もわたしと同じように
大きいお菓子をほしがっていることがわかってきた
わたしはけんかしながらも
同じように分けることをおぼえた
ときには、弟があまりうまそうに食べるので、
自分のぶんも分けてやった
弟といっしょにお菓子を食べると
お菓子の分量はへったが、なんとなく楽しい
こうして、わたしの中へ弟がはいってきた
こうして、わたしの中へ弟がはいってきた
わたしは勉強するとき
テストのことがいつも気になった
どんなに仲のよい遊び友だちも
テストになると、かたきのように思えた
あの子、まちがえてくれないかなあ、と
ひそかに心の中で思ったこともある
テストが、わたしの勉強のすべてであった
テストが、わたしの勉強のすべてであった
やがてわたしは、小さいグループで
教え合ったり助け合ったりして勉強することをおぼえた
こうした勉強をつづけていると
わかっているつもりの問題も、友だちから質問されると
何と答えてよいのかわからぬことが、たくさん出てきた
今までできないと思っていた友だちが、
だんだんえらく思えてきた
こうして、わたしの中へ、友だちが入ってきた
遊び友だちばかりでなく、勉強の友だちが入ってきた
ああ、 わたしは たったひとりなのに
むねの中の わたしは
ひろがる ひろがる・・・・・・。
この日(4月20日)の3校時、今年度初めての避難訓練を行いました。今回は、大きな地震が発生した後、津波警報が発令されたことを想定して訓練を行いました。
訓練実施前に、各学級で事前指導が行われました。避難経路や避難場所を確認するとともに、訓練に際しての心構えなどを学級担任から指導しました。
いよいよ、訓練開始です。本校の立地条件から、地震により直ちに津波が押し寄せる可能性は低いとの専門家の意見をもとに、まず机の下に身を隠し揺れが収まったところで、運動場に逃げるようにします。
訓練後、各学級で事後指導が行われました。「実際には先生がいないときに地震が起こるかもしれない。そのようなときにどのような行動をとるべきか考えておこうね。」と子どもたちに投げかけていました。
今回に限らず、子どもたちは常に真剣な態度で訓練に取り組みます。地震や津波を自分事としてとらえていることがよく分かります。
<今朝の学年掲示板より>